かざいむ日誌

IT関係で知ったことなどを記事としてあげていきます。内容に不備や質問などあればぜひコメントをよせてください。

営業の方に言われた言葉

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Photo by Kyle Johnson on Unsplash

常駐先の営業さんに今のプロジェクトの後の案件が決まっていないのでそれもあってこんこんと、ややきつめに諭されました。

調べればわかること(プログラミング)は何かを生み出しているわけではない。

ちょっとこれは分かる気持ち半分、いやいや、と思う気持ち半分でした。自分のことをエンジニアとはっきり割り切るなら聞き流せばいいけど、自分が動いて仕事を作り出していきたいならちょっとしっかり受け止めないといけないなと思わされた。

あなたのことを知らない人のところに行って、その場で仕事を任せたいと思えるのか?知らないお客さんのところに、どんな会社かもわからないようなところのおじさんが来て、仕事お願いしたいと思う?普通は大きい会社の若い人にお願いするよ。頼む方から考えてみて。

私が仕事を取って来れるのは、相手に付加価値を提供しているから。普通なら、要件を詰めてからSIerに発注するけど、私がその役割を果たしているから私に相談する。あなたはどんな付加価値を提供している?

初対面でそう思わせるような付加価値を提供しないと。あなたは今日の打ち合わせで輝いてた?

これもたしかにそう。開発会社なんていくつもあるけど、その中で自分たちに頼みたいと思ってもらえるにはどうしたらいいか。何かしらかの付加価値がないと選んでもらえない。そして、仕事のとれるエンジニアになるには打ち合わせでもお客さんにお願いしたいと思ってもらえるようにならないと。

夢を追うなら他人のふんどしで相撲を取るな。夢のためなら他人に乗っかるな。今の動きは行き当たりばったりにしか見えない。

今日言われたことでこれが一番きつかった。海外プロジェクトの話が来るまで待ち、それまでは国内案件でつなぐと言うのが会社のスタンス。9月末の派遣法の改正前に海外案件が始まるんじゃないかと思ってて、それまでの間の予定だったけど、海外案件はいつになっても出てこず、それに派遣法の改正や案件の谷間がかぶって、次の案件がなくなってしまった。少し先にまた海外案件があるんじゃないかと思ってるけど、自分たちで動きを作っているわけじゃない。そう、自分でコントロールできない部分が多すぎる。夢を追うなら自分でコントロールできる部分に働きかけないといけない。

あと10年したらあなたは50歳になっちゃうよ。今のままの仕事を続けられるの?SE、コーディングは50歳以降になると依頼されなくなっちゃうよ。今いいなという仕事をやっていると、将来やりたい仕事が出来ないよ。将来と今はつながっているけど、今の延長のままでは将来やりたいことにつながらないよ。

これもきつかった。たしかに、今のままじゃ将来なりたいものにはなれない。将来を軸に今を考えないといけないんだと思う。チャンスを待っていったん望むような案件に入れても、それが続けられるようにするにはどうしたらいいか。

 

本当にきつい。

でも、ありがたい。

 

 

2018/09/09追記

ソフトウェアエンジニアとして取り得る対策はこんなかんじかなぁ。

  • 初対面で課題解決力を見せる営業的スキルを伸ばす
    これは向き不向きがあるかも
  • 名前を知られたり、実力が分かるようにする
    GitHubでプロジェクトを公開したり、コミュニティ活動で知られる
  • 組織の中で力を発揮する
    これは中小のSIerからスタートすると難しいか

8月後半気になったツイート

 

 

 

 

 

 

後輩SEとの勉強会(2018/08/25)

今回の情報共有。

ディレクトリサービスとは

ドメイン参加したPCでサーバにアクセスしたらフォルダが開けなかった。グループに入ってなかったとか言われて、その設定をした後はログイン出来た。これってどういうことですか?
ディレクトリサービスへの理解が必要です。ディレクトリサービスとはユーザーの認証、サーバーへの権限を管理する機能。パソコン1台だと特に必要ないけど、コンピュータが増えてくると、特定の場所でファイルを管理したり、ユーザーを部門などのグループ単位で分けて管理したくなる。この機能を提供するのがディレクトリサービス。ユーザーについては名前、ID、メールアドレス、パスワードなど色々な情報を管理できる。また複数のユーザーをまとめたグループがある。また、コンピュータも同様に管理される。

コンピュータのフォルダとグループの組み合わせでお望みの管理ができる。

www.kenschool.jp

このディレクトリサービスにはMicrosoftActive DirectoryApacheApache Directoryがある。

Welcome to Apache Directory — Apache Directory

http://www.kenschool.jp/blog/wp-content/uploads/2016/05/pic-20160802_01.png

このディレクトリサービスは人事システムとデータ連携をしたりする。夜間バッチとか。

シングルサインオンについて

このディレクトリサービスにちょっと関係するのが、シングルサインオンシングルサインオンとは企業内では運用されている複数の業務システムに同じアカウントでログイン出来るようにする機能のこと。会社のニーズとしては、パスワードの適正運用やユーザーの利便性の向上のために導入する。Active Directory+Windowサーバーであれば、パソコンに1度ログインすればそのまま各業務システムにログインできる。Active Directory以外でもシングルサインオンは可能。構成によってエージェント型、プロキシ型などと呼ばれる。エージェント型は、業務システムに対して認証した結果を返す。プロキシ型はユーザーのPCと業務システムとの間に入って、ユーザーに代わって各業務システムにログインする。詳しくはこのサイトに。

boxil.jp

プロキシについて

このプロキシという言葉は元々英語の代理という意味。代理戦争はproxy war とか言う。企業などで、パソコンを使い始めるときにプロキシの設定を、、、と言われる時のあれ。これは、インターネットへの接続を中継する機能。これがあると、ユーザーがどこに繋いでいるか確認できたり、変なサイトに繋ぐのを防いだりすることができる。

blog.cybozu.io

テストについて

後輩の知り合いが仕事で使っているツールについて。その彼は仕事としてサイトのテストをしているんだとか。テストで使うツールというのがOWASP ZAPというツール。これのツールはクライアントとサーバの間でプロキシとして動く。クライアントで一通り操作すると、経由しているOWASP ZAPにURLやクエリストリング、リクエストボディなどをトレースして、その情報を元に色々なリクエストを投げて脆弱性を探すとのこと。ちなみに、EasyBuggyという脆弱性を勉強できる、穴だらけのWebアプリを使うとOWASP ZAPの力を把握できます。

qiita.com

github.com

そういえば、サーバーのテストツール、監視ツールもあるね。

負荷試験をするツールとして、JMeter

Apache JMeter - Apache JMeter™

サーバーを監視するツールとして、Zabbix

www.zabbix.com


Blenderについて

3D動画、画像作成ソフト。これは最近はやってて、美大卒の人が使ってたりするらしい。ベクター画像を作れる。ただちょっと手間がかかる。手書きのラフスケッチを取り込んでそれをトレースする。そして、ちょっと回転して、ポリゴンの頂点を置いていく。ツールになれるのが時間がかかるみたい。

www.blender.org

そういえばUnityのAssetですごいのが流れてた。こんなのが使えたらもうこれだけで作品。

 

 

クロスプラットフォームフレームワーク

少し調べているのが、デスクトップアプリ開発フレームワークのElectron。JavascriptHTML5で作って、MacWindowsのデスクトップアプリとしてビルドできるらしい。これでJavascriptのライブラリを使ったデスクトップアプリを作れるかなと。

electronjs.org

『エンジニアリング組織論への招待』 部分最適化とその解消方法、またはシステム思考について

先日読み終わった『エンジニアリング組織論への招待』だが、めくるごとに納得することがある。

今日は、意見の対立の解消方法について書かれた部分を紹介する。たぶん本書を読んでもらった方が分かりやすいが、読んだことない人への紹介をこめて。

例えば、短期間の売上アップの施策Aと、顧客満足をあげる施策Bがある。ありがちなのは営業の人がAを主張し、UX担当の人がBを主張する。そして、両方やるお金はない。ここでは、「売り上げのため」、「ユーザーのため」という意見が交わることなく議論が物別れに終わる。

そこで筆者は同じモノサシで測れるような視点を持ち込むことを提案する。ここでは長期的な売り上げの推移を基準にして、AとCのどちらが有効であるか売上予測から判断できるようになり、その結果、どちらを選ぶべきか合意することができる。

ここで、筆者が重視しているのが、要素に分解するだけでは見えない物事の流れがある。道路が混むからバイパスを作ったらそこに入ろうとする車のせいで余計に混むとか、売り上げをあげようと少ない人数で営業を頑張ったらフォローがおろそかになり、苦労の割りに売り上げが上がらなかったとか。 

そういう想定外の結果を理解するための枠組みとしてシステム思考がある。この動画とかが分かりやすいのかも。自分には上手く使えないから自分と環境の違う人に図を描きながら話を聞いてもらうといいのかも。ちょっとやってみよう。

社会人のためのデータサイエンス入門 第4週 jSTAT Map

しばらく手が付けられてなかったが、少しだけコースを見たので、メモ。今週は大分広告感の強い週で、政府の統計地図サイトをがっつり紹介する週らしい。ただこれ、意外とよく出来てるように思う。国勢調査の統計データを取り込んで、世帯数を表示したのが下の画像。社会の自由研究とかでも使いそうな気がする。

jSTAT MAP

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↓の地図は人口密度の地図。青色の人口密度が低いところが納得。

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ちょっと地図データが欲しい時には良さそう。

遺産の整理は親戚、友人への優しさなんだろうなと思った。

先日叔母が亡くなった。

子どもがなく、叔母の夫はずいぶん前に亡くなった。私の父もすでに亡くなっており、もろもろの手続きは義理の妹である母が行った。

しばらく施設に入っていたため、葬式もなく読経だけして、密葬となった。

亡くなった後、不動産と財産を残していたことが分かった。生前、それについては向こうの親族と話をしておらず、向こうの親族も不動産は相続したくないとのこと。まだ話はまとまってないけど、たぶん皆相続放棄することになりそう。

叔母が体調を崩したときに近くに住んでいた人や遠縁の親戚など色々とお世話になったが、相続人の私たちが相続放棄することになりそうなため、叔母の遺産からお礼をしようと思っていたのが何も出来ないと気に病んでいた。

そして、一度遊びに行ったことのあるあの土地は誰のものでもなくなって朽ちていくかと思うと何とも言えない気持ちになった。

下世話な話になるが、お願いできる人がいれば生命保険で死亡時300万円とかかけておいて、後のことを託す。不動産がある場合は、体調を崩したタイミングで処分を考えるのが良いんだろう。でも、独身で老後を迎えた場合、友人や親せきに迷惑をかけずにきれいさっぱり死ぬことはできるんだろうか。

老害おっさんになりたくないから貪欲になろう

Twitterでオッサンについてのツイートを見かけて、堪えた。 もうすぐ不惑ですが大分惑いました。

 

オッサンは助言を聞き入れず、変化を嫌い、不機嫌。つまり、ここ数日の自分でした。なんでこうなっちゃったんだろ。この数日感じてたこととしては、言い方が嫌、承認欲求が満たされてない、経験の多い自分の方が正しいに違いない、自分がこんな苦しいのに、そして眠い。

ツイート読んでここ数日の自分の言動が嫌になって、そのままオッサンになりたくないから、以下のように考えてみる。

まずは、あるべき論に凝り固まった考えをほぐすために、10人チャレンジ。

「相手はこうするべきだ、何で分からないのか」と思った時に、自分含めてパッと思いつく身近な10人がみんながみんな、そうするだろうか考えてみる。この時点でむしろ自分の方がけっこう鈍感で、気遣いできないよなぁと思えてきた。それに、身近な人も普通あんまり気遣いしないな。これで応急処置完了。

次に、直接のきっかけを脇に置いて、感情の高ぶりを分析して、解消策を考える。たとえば、不公平だ、自分が正しいはずだなどと感じるのはなぜか。不公平というのは、自分が何かを我慢していて、他の人も我慢すべきだという感情から来る。我慢をしているなら、それをやめることをまず考える。仕事なら自分が選んだ結果だし、嫌ならやめることも出来る。自分が正しいはずというのは自分の方が物事をよく分かっているという思いから来る。これは、自分の経験がすべてのケースを説明できるという偏った思い込みに起因する。これで根治できるのではないか。
思うに、老害おっさんになるのは、経験が一定の思考パターンを強化してきた結果で、おっさんには残された選択肢が少なく代替案をとるのがなかなか難しく感じる。さらに、おっさんは若さもなく、自分の限界も見えてきている。だから、経験に培われた、というか経験から学習した知恵っぽいものによりがちだ。

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Photo by Andre Benz on Unsplash

でもそうやって、考えを強化するばかりなのはもったいないし、新しい世界が開けるかもと思うとちょっと欲が出てくる。色んなものや人の考えに触れたいし、楽しく過ごしたい。だから色々と貪欲になってみようと思う。

あ、だから、旅行っていいのかも。自分が部外者で知らないことばかり、学習者としての自分を強く意識して、考え方を再整理する。それが旅行の一番の効能なのじゃないか。この写真の色合いは観光客だからこそ撮れる気がする。なんか日本人の撮る日本の写真ではない。見慣れた景色がこんな感じで違って見えてくるのが脱老害おっさんの第一歩で、楽しい生活への第一歩なのかも。