『その仕事、全部やめてみよう』を読んだ
ブログがとても面白いので時々様子を見ている小野和俊さんの書籍が出版されたのでKindleで読んでみた。ベンチャー企業での経験の後、セゾン情報システムズに就任しており、ある程度大きめの企業での仕事の進め方のアドバイスがあり面白かった。ベンチャー企業としてはDataSpider開発時のエピソードが参考になると感じた。
個人的に面白かった箇所をあげていく。
エンジニア風林火山
まずはエンジニアを風林火山の4タイプに分類するエンジニア風林火山。もちろん全部できるスーパーエンジニアもいるが、たいていはそんなことはない。自分をあえて分類するなら林のエンジニアかな、、、。
「一番近くと一番遠くを見る」
これはあるプログラマーの格言だそう。意味としては、それぞれの領域で短期目標と長期目標の両方を持つべきということ。親としての自分の長期目標・短期目標、プロジェクトのメンバーとしての長期目標・短期目標を設定すべきとのこと。
意見を傾聴して意思決定する方法
意見の割れる課題にたいして、うまく意思決定するにはどうするか。筆者によると、このようにするとのこと。
- 関係する人全員で集まる
- 「今日は議論をするのではなく、みんなの意見を聞きたい。それをすべて聞いたうえで、チームとしての方針を決めたい」と宣言する。
- 意見のある人から順に発言してもらい、反論は控える
- 全員で最後までその人の話を聞く
- 全員の意見を聞いたあと「みんなの意見はわかった。チームとしての結論はこうする」とリーダーが決める。
「俺がやった方が早い病」の治し方
対処法としては以下の3つがある
- 俺がほめた方が早い
もちろん、適当にほめるのはダメ - 俺が教えた方が早い
コツを教える - 俺が見本を見せた方が早い
これは対抗心を煽る方法なので、相手の性格、時と場合に応じて使う