かざいむ日誌

IT関係で知ったことなどを記事としてあげていきます。内容に不備や質問などあればぜひコメントをよせてください。

読書感想文『具体と抽象』細谷功

『メモの魔力』やそれを読んで思い出したITのカンファレンスの資料を読んで抽象化について興味が湧き、購入しました。直接のきっかけは倉貫さんのブログで取り上げられてたこと。

medium.com

Amazonの評価もけっこう割れてて、何となく想像していたけど、読んでみてやはり好き嫌いが分かれそうな本だなと思った。僕はこういう本けっこう好き。

内容としては、抽象化する力の大事さを説き、抽象化にはどのような軸があるかを一つずつ説明した本となっている。

具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ

具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ

  • 作者:細谷 功
  • 出版社/メーカー: dZERO
  • 発売日: 2014/11/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

それぞれの軸で抽象と具体の特徴を挙げていて、考える補助線が欲しい人は好きだと思うが、新しい知識が欲しい人には物足りない本だと思った。この中で一般的に面白さが伝わりやすいと思ったのは「関係性と構造」という章。歴史上の出来事は因果関係という関係性で抽象化すると共通するものが見えてくるという説明は抽象と具体という構造から見直すと面白かった。

この話はシステム開発する人ならすごく面白く読めるかなと思った。実際にそういう切り口で面白い発表を聞いたことがある。

speakerdeck.com

 

問題の整理の仕方で悩んでいる時に見直すとヒントが得られるような本だと思う。