かざいむ日誌

IT関係で知ったことなどを記事としてあげていきます。内容に不備や質問などあればぜひコメントをよせてください。

文書管理、システム、組織

今日職場の情報整理を考えたときに前に読んだブログ投稿を思い出した。

brevis.exblog.jp

 

プロジェクト内で情報をどう流通させるかについての過去の経験についてで、とてもシステマチックに情報を流通させていたそう。書類を受け取ったらIDを振って、誰が見るべきか、誰が何をすべきかを記載して、回覧する。

これとは対照的に過去に文書管理システムの開発に少し携わったことがある。ワークフローと文書の共有の機能を持ったシステムで、リリース後はファイルがどんどん共有されて大変だったというような話を風の便りで聞いた。これはシステムとしては成功だけど、業務としてはもっとやりようがあったのかもしれないと思う。

最近は情報はオープンにすべきというのをよく聞くが、上の話を考えると、やはりそもそもどんな情報をどう流通させるべきか考えた方が良いのだと思う。GmailGoogle Photoとかはメタ情報で時系列に並べたり、全文検索できたりするけど、何か情報を意図的に整理する必要があるのだと思う。

全部の情報を共有するのは理想だけど、文脈とかを共有しているわけではないので、やはり誰かが意図的に情報を整理して、方向づけする必要があるのだと思う。プログラマとかの情報の共有は同じ職種だからできるのかもしれない。だから、組織はヒエラルキーが基礎だという考えもなんか分かる気がする。

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寝ないことが怖くなる本を読んでいる

『睡眠こそ最強の解決策である 』という本を読んでいる。Twitterで紹介されていて、その時は睡眠が大事というのは分かっているからあえて読まなくてもいいよね、と思っていた。その後、下のブログ記事を読んた。

blog.tinect.jp

 

僕もこれまで数多の睡眠本を読んできたが、この本はそれらの本を軽々と駆逐し、ものの見事に僕の本棚のバイブル枠を獲得した。

僕は一度読んだ本をほぼ読み返す事はないが、この本は今後、何度も何度も読み返すこと間違いない。それぐらいに凄い。

まず間違いなく僕の本年度におけるブック・オブ・ザ・イヤー候補なので、サクッと買って読んでみて欲しい。

こんなふうに書かれていて、そんなに読むべきかと思ったけど、とりあえず買ってみた。それで今読んでいる途中。ここまで読んだところ全く知らない話はそんなにないのだけど、なんか寝ないとまずいという気にさせられる。

本を読むときは大体目次を読んで発見がありそうなら買うという方針なんだけど、行動につながる本ならこれからは知っていても理解が深まりそうなら買うという方針でも良いかもしれない。

 

XY問題と問題の掘り下げ

今日は問題の解決策を話した。前回に引き続いて2回目。前回は途中からオブザーバー的な感じであまり話に入らなかった。今回は僕がメインでまた話を聞いた。聞いていくと、あ、これ前に聞いたな、というのがあって申し訳なかったけどそれを気にせずさらに聞いた。

聞いていくと、解決策について色々と説明をしてくれたのだけど、問題と解決策がくっついててすっきりしない。そこでじゃあ、解決策は分かったけど問題は何なのかもう少し詳しく知りたいと聞いてみた。うまく伝えられずはじめは?という感じだったのだけど、何度か問題と解決策は別だ、と話すと伝わった。

そこで、問題を説明してもらって大体理解ができた。そのタイミングで別の解決策が出てきたので、それについて技術面、制度面で一緒に検討した。それである程度話したところで、先ほど話した問題に前提が隠れていることを発見した。

もし、現在の環境が変わると問題そのものが消える可能性がある。そうすると頑張って解決策を取る必要がなくなる。これはよく「Xを使ってYをするにはどうしたらいいですか?」という問い合わせが寄せられるが、本当の解決策が別に存在したりするXY問題として知られている。

ja.wikipedia.org

ただ、これは解決策にフォーカスしがちだけど、問題にもっとフォーカスして一緒に掘り下げるのが大事だと感じた。

ノイズ、バイアス

最近少しだけ、気付いてなかったことに気付けるようになったと思う。ただ、これがどういうプロセスで気付けているかが整理できていないのがちょっともったいないと思う。

就職してすぐのころに年上の友達に部屋の掃除の指導をしてもらったことがある。彼曰く、彼女を作るにはまずは部屋をきれいにするのが大事とのこと。それを何度か言われたけど、結局彼が思ったレベルでの掃除はできず、彼が一つ一つ指示を出し、それに従って延々と片付けするというのを何度かしてもらった。その甲斐あって、掃除のレベルは上がったと思う。

バイアスについては修正は可能だけど、ノイズについては対応できない、というようなことがこの本に書いてありそうなので読みたいのだけど今月はもうお金がない。照らし合わせるものがあれば気付けるけど、そうでなければ気付けない。www.amazon.co.jp

 

バイアスに見えるものや、ノイズに見えるものをについてどういう方向で見たら理屈が見えるのか考えると良さそう。

 

会話、計算論的思考、相談相手としてのログ、感情の整理

今日は久しぶりに知り合いのエンジニアと話をした。よりしっかりと学ぶのにどのようにアプローチするかという話だった。

やはり骨太なものを学ぶのが大事だと思うという話をしたところで、『計算論的思考』を思い出した。これと、プログラムや情報理論を学ぶと良いと思う。

https://www.cs.columbia.edu/~wing/ct-japanese.pdf

─概念化のことであり,プログラミングではない.
コンピュータ科学というのはコンピュータをプログラムすることではない.コンピュータ科学者のように考えるということは,コンピュータをプログラムできるということ以上のものである.それは複数の抽象レベルで考えることを要求する.

─基礎的な技能であり,機械的なものではない.この基礎的な技能は,現代社会で活動するためにすべての人が知らねばならないものである.機械的というのはルーチンワークのことである.皮肉なことに,コンピュータが人間のように考えるという AI のグランドチャレンジをコンピュータ科学が解決するまでは,思考は機械的である.

─人間の思考法のことであり,コンピュータのそれではない.計算論的思考は人間の問題解決法であり,人間がコンピュータのように考えることを目指すものではない.コンピュータは単調で退屈であるが,人間は賢くて想像力豊かである.人間がコンピュータを刺激的なものにする.コンピュータという計算装置を持つことにより,我々は計算の時代以前には挑戦できなかったような問題を解くのに自らの叡智を使うことができ,新しいシステムを構築することができる.限界は我々の想像力だけである.

─数学的思考と工学的思考を組み合わせ,補完することである.コンピュータ科学は本質的に数学的思考の上に成立している.そのため,すべての科学同様,コンピュータ科学の形式的基礎は数学にある. コンピュータ科学は,実世界と相互作用するシステムを構築する場合,本質的に工学的思考の上に成立している.それらを司る計算装置の制約が,コンピュータ科学者に数学的だけではなく計算論的な思考を要求する.仮想世界を自由に構築できるため,物理世界の制約を超えたシステムの構成が可能である.

─概念であり,モノではない.我々が創造するものは単なるソフトウェアやハードウェアという,物理的にどこにでも存在し,いつでも触れることのできるモノではなく,問題に迫り解決するための計算論的な概念で,我々の日常生活を助け,他の人々とコミュニケーションをとり交流するためのものである;そして
─それは,すべての人にどこでも.計算論的思考は,人間の努力と一体化してしたときに現実となり,明示的に哲学する必要性は消えてしまう.

 

もう1つ話したのはアウトラインサービス。彼はRebuildfm聞いて、今Dynalistを使っているとのこと。

rebuild.fm

この回のゲストのhigeponさんが、作業記録=ログについて連載記事を掲載していて、面白かった。

gihyo.jp

相談相手としてのログ

ここまでは主に記録としてのログを取り上げてきた。だが筆者はログの一番大事な部分は「対話」だと考える。相談相手がいない状況を,ログを記録することを通して自分自身と相談しながら進んでいるのだ。自分にとってログをわかりやすく書こうと思う。自然とその事柄についてより深い理解が必要であることがわかる。自分が何をしようしているのか,どのような状態なのかを把握することになる。このように擬似的な客観性を持ちつつ自分自身と対話する。そのことが「作業を進める」助けになるのだ。

こういう形でログで支援しながら、WorkflowyでToDoの締め切りを入れたりして仕事を進めると良さそう。

 

これとは別に今日は気持ちの整理があまりできなくて、子どもに接するときにイライラしがちだったと思う。これは良くなかった。感情が揺れたときは短くても気持ちをちゃんとリセットしないといけない。気持ちをリセットするには何かを飲むとか、外に出て深呼吸するとかしてみた方が良いかも。後は睡眠時間をしっかりとる。

社内情報共有についての振り返り

この記事とても良かった。

blog.song.mu

 

ふりかえって、自分の会社の情報共有はもっと良くできると思った。

フローの情報はだいぶ良く流れていて良いと思う。社内システムが散らばっていて、どこに何があるのか分かりにくい。

ストック情報については改善の余地がありそう。一部の一緒に仕事をする人の間で口頭で情報が共有されている。ただ、それは共有されていない。また、ストック情報置き場はあまり更新されていない。多分、良い読み物が少ないんだと思う。フロー情報は頑張る必要がないけど、ストック情報はある程度情報があって、活性化するんだと思う。

SNSとかと一緒で、他の人がやってて、そこで情報が得られるから、自分も情報をそこに流すというのが必要なんだと思う。これまでは、ストック情報置き場として使っているサービスがいけてないからと思っていたけど、それだけのせいではないと思う。

あとは、情報をもう少し小分けにしてハードルを下げるのはありかもしれない。ボリュームは必要であるが、そうするとハードルが上がる。なので、凝集度の高い、小さな記事を書いていくべきだと思う。

サイエンティスト、歯医者、考えの違い

昨日夜更かししてしまい眠いながらも、朝から外で体を動かしたり、子どもがiPad見続けないようにテレビに切り替えたり、科学の実験キットでスライムつくったりした。

子どもはサイエンティストになりたいと言っててとても感心した。実験が楽しいんだそうだ。実験はうまく行ったりいかなかったりというのがあるから、試しながらする。ITの場合はものがなくてもできる実験が多いからお手軽だけど、できることが限られている。スポーツも色々と試しながら勝つ練習とかをするけど、体を使うので少し時間がかかる。考えるのは共通している。というような話をした。

今日は奥さんが子どもが虫歯の可能性があるというので歯医者に行った。パッと見分からず、子どもも痛みはないとのこと。受診前に奥さんにどの歯が気になるか聞いたら、そんなの言う必要がないというスタンスで、ちょっと何往復かやり取りをして聞き出した。ここはなんですれ違ったのだろうか。奥さんとしては専門性のある人に素人が意見を言うべきではないという考えなのかもしれない。ラオスの生活のせいか、ぼくはどこが気になるかちゃんと言わないと伝わらないし、後でごたごたすると思った。結局歯医者からはどこが気になるか聞かれたのだけど、どちらが正しいということでもないのだろうと思った。専門性に対する信頼度の違いで、ぼくはやや信頼度が低い。

そういえば昼過ぎに奥さんと子どもの教育について大分つっこんだ話をした。結構納得できたし、自分の考えも伝えられたので良かった。ここはこれまでそんなに話さなかったので、これから話していくと色々と考えの違いが見つかりそうだなと思った。多分、子どもの安全確保や、チャレンジの成功・失敗についての考え方の違いとかもある。

昔面白かったのが、年上の知り合いの人の息子さんがその時高校生くらいで、将来に悩んでたみたいだったから行き当たりばったりの旅行に出たんだとか。それで、色々とあったけども無事に帰ってきて、息子さんに、ほら、何とかなるだろ、と言ったところ、それはお父さんだからだよ、と答えたんだとか。

何というか、成功だけ経験してほしいとも思わないし、いっぱい失敗すればいいとも思わないけど、何かをしたら気付きがあったりする、というのは大人になるまでに知ってほしいし、そういうふうに接していきたいなと思う。難しいな。