かざいむ日誌

IT関係で知ったことなどを記事としてあげていきます。内容に不備や質問などあればぜひコメントをよせてください。

『経営戦略原論』の図解の自分用メモ

今資格試験の勉強で経営学のキーワードを勉強していたので、『経営戦略原論』の図解を眺めた。図解で、145ページという大作ながらもとても分かりやすかった。資格試験の問題でキーワードだけ知っていたのだけどそのキーワード間の繋がり、背景とかが分かってよかった。内容はリンク先を見ていただいた方が分かりやすいので割愛。このエントリで自分がまとめておきたい内容などをここに記す。

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まずは、個人がてんでバラバラに作っていたところにテイラーが科学的管理手法を持ち込み、仕事は標準化された作業になった。安定的に市場が拡大していた時代から、将来が不確実な時代となり、アンゾフによる経営戦略概念が受け入れられるようになった。それは、戦略を元に予算を立て、実行していくというもの。これを実務として行うために考えられたのが、BCGマトリックで、市場成長率を縦軸に、相対的市場シェアを横軸に取り、自社の事業を花形、問題児、金の成る木、負け犬の4象限に分けるものである。ここまでが1970年代初頭まで。

それ以降経済停滞のため、それまでの事業の選択だけでは不十分で、事業領域内での競争に勝つことに焦点があてられるようになった。ここでポジショニング、ポーターの5F分析などが提唱された。ここまでは外部環境の分析による戦略の立案。外部環境の分析では5F分の他に文化・慣習、PEST分析などがある。

一方で内部環境としては、バーニーが戦略資源市場という考えを提唱した。これは製品市場の前に経営資源を獲得する競争があるというもの。この資源とはVRIOと呼ばれていて、Valuable、Rare、Imitatable、Organizationの略で、価値があるか、希少性があるか、模倣困難か、組織に適合するかで測られる。このようなハードな資源に対して、ソフトな資源として、知識、技能に注目する流れがあり、知識に注目したのが野中のSECIモデル。もう一方は、既存の資源などを組み合わせて継続的に刷新をする能力に注目するもので、Dynamic Capability理論という。

 

管理会計は戦略とオペレーションの間をつなぐもので、製造業で、間接費や原価などを計算して現場の改善を図っていく手法である。ABC(Activity Based Costs)とBSC(Balanced Score Cards)がある。BSCは財務、顧客、内部ビジネスプロセス、学習と成果の4つの観点を繋ぐことで経営の目標をオペレーションの指標に落とし込み、オペレーションの数字を財務にフィードバックする。それ以外に戦略と数値を繋ぐ経営手法としてティール組織がある。ちょっと調べたがあまりピンとこず。助言ペースに組織を進める。予算の権限は平等。給与は大きな差をつけない。ある大きな目標のために組織化されている。情報は全てオープン。というキーワードがあるみたい。

変化が激しい企業ではBSCの実践は難しいのでKPI管理が導入されているとのこと。
ここは私が思ったことだけど、KPIよりさらに流動性が高い場合にOKRが導入されるのではないか。KPIは経営層から目標がブレイクダウンされて設定されるが、これだと方向転換や、指標の目的化が起きやすそう。一方で、OKRは未達成もありうることを前提に設定される。Objective、Key Resultsという形でセットで定義されることで、目標を意識しつつ、結果に向けて行動出来るのかと思う。

 

カルチャーについて。

センスメイキング理論というものがある。これは、人による解釈の違いを組織目標の方向へ統一する取り組みのことらしい。経営目線を持て、というやつに近い印象。一方でこれとダイバーシティは同居しえる。ダイバーシティは生得的な多様性と経験による多様性のことを指しているが、会社としての判断とダイバーシティは矛盾しない。

 

ビジネスモデルキャンバスでは、ビジネスモデルを9つの観点から把握する。パートナー、主な活動、主なリソース、価値提案、顧客との関係性、流通チャネル、顧客セグメント、コスト構造、主な収益源。ビジネスモデルの探索では問題と解決策の組み合わせを検証するPSF(Problem Solution Fit)というフェーズと、製品と市場を利益の観点から検証するPMF(Product Market Fit)というフェーズからなる。